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□【戴き物】飴玉
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おまけ
「うわっ、また始まった。ラブラブだねー」
「新宿さんだけだと思います。都庁さんの顔をあんな風に出来るのは」
「だよねー」
「ところでぃ・・・いつになったらあのお二人さんは」
「そう、いつになったら僕達が初めから同じ車両にいるの気づくかな」
そんな同じ車両に居た奴らに気づくわけも無く俺と前はただ、キスを繰り返していた。あぁ、やっぱり都庁とキスしてるのが一番気持ち良いな・・・と思っていると座っていたはずの俺はいつの間にか座席に押し倒されていた。押し倒されると同時に俺の目には同じ車両に居た六本木、汐留、月島、両国が写った。途端に恥ずかしくなって都庁にやめろ、と言おうとしたら都庁の方から
「あぁ、あいつ等居たのだな。まぁ、気にするな」そう言って俺の首筋にキスをしてシャツのボタンを外し、俺の肌を触り始めた。その刺激とさっきまでのキスで快楽に染まりかけていた俺の身体は反抗できなくなった。むしろ、もっとして欲しいと疼いている。恥ずかしい・・・はずなのに俺は前のシャツを掴んで「前ぃ・・・もっと・・・///」と言っていた。
その状況に耐えられなくなったのか六本木が「あの、僕達ここに居るんだけど・・・その、スルつもり?」と問いかけてきた。その時都庁は首だけを六本木達の方に向けて、何かを言おうとしたがやめた。「前・・・?」
都庁の思考『まったく、せっかく凛のほうから誘ってきてノリ気だと言うのに、スルつもり?とは。今更辞めたいとは思わない、この状態の凛をお客様の前に出すつもりは無い、な。しかたない、最後尾車両へと移るか』そう思った都庁は押し倒していた新宿を抱えた、
お姫様抱っこで。その状態に混乱した新宿が「なんで姫だっこ・・・!」と言ってきたが、
「誘ったのはお前だ、凛。それにこの状態で仕事が出来るわけないだろう?」と耳元で言われて、顔を赤くして黙った。そしてそのまま隣の車両へと続く扉へと向かい、開けた。
そして「次のお客様相手には私達は仕事は出来ないと車掌に伝えてくれ。そして、誰も最後尾車両には近づくな。以上だ」そう言って都庁は新宿を抱えたまま去っていた。
「男だな。都庁さん、簡単に新宿さんを抱き上げるとは」
「いや、そういう問題ではないでしょう。次のお客様が来るまでに二人が終わるのを待つしか・・・」
「でも、都庁さんと新宿さん、僕らがいるのに車両内で始めちゃおうとするなんて」
「いろんな意味で度胸があると言えるね」
4人は二人が出て行った扉を見ながら呟いていた。
End
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