ct
□[捧げ物]I envy the person excluding you.
2ページ/4ページ
「っおい、都庁!」
あれから少し歩いて、駅に着きホームからミラクルトレインに乗り込む。
ドアが閉まると私は振り向き、新宿を抱きしめた。
「都…庁?」
驚いたように私の名前を呼ぶ新宿を少し力強く抱きしめる。
「新宿、あまり他のやつに抱き着くな…私だって嫉妬ぐらいはするんだ…。」
そういって新宿の肩に顔を埋める。
しばらくすると新宿からクスクスと笑い声が聞こえた。
顔をゆっくり上げて、新宿を見るとすごく幸せそうな顔をして笑っていた。
「新宿?」
「いや、俺って愛されてるなーって思ってな。」
そういって、首に腕を回され軽くキスをされる。
「し、新宿?」
「都庁、愛してるぜ…誰よりも。」
「…私もだ。」
それから今度は私からキスをする。
自分の中で何かを誓うかのように―…。