Long Novel

□角砂糖恋愛
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季節は冬まっしぐら。少し前までハロウィンの装いをしていたお店は、すっかりクリスマスカラーに染まっていた。
私たちはブラブラと館内を見ていく。クリスマスが近いからか、プレゼントやカップル向けの品物があちこちに並んでいた。

「それにしても珍しいね? この時期にはもう何を贈るか決めてたでしょ?」
「うん……」

そうなのだ。今日は晴へのクリスマスプレゼントを選びに、デパートへとやってきた。
いつもならもうプレゼントは決めている。そのほとんどが手作りだったから、今くらいの時期から作り始めていたのだ。

「今年は手作りしないの?」
「なんか気後れしちゃって」
「なんで?」
「それは……」

なんとなく口ごもる。だけど真波ちゃんはずっとこっちを見ていて、私が話すのを待っていた。
言いづらい。だって勝手な劣等感なんだもん。

「晴が有名になったから、ちゃんとした物を贈りたいなって……」

そう言ったら案の定、真波ちゃんは呆れたような顔をした。
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