杜ノ宮咲羅

もりのみやさら


杜ノ宮咲羅とは、遊戯王ZEXALに登場するキャラクター。



杜ノ宮咲羅とは、遊戯王ZEXALに登場するキャラクター。声優は斉藤千和


概要

人物


主人公九十九遊馬の通うハートランド学園の三年生、15歳。
遊馬たちの先輩で天真爛漫な性格の持ち主。ナンバーズ倶楽部の一員。
「〜だよぉ」、「〜だねぇ」など語尾を延ばしたり、独特の言い回しをする口調で、甘えた声が得意。俗に云うぶりっこキャラ。
軽く波打った桃色の髪をツインテールにしており、制服・私服共に白タイツを着用している。
神代凌牙を「りょーちゃん」と呼び、回を増すごとに猛烈な好意を持っていることが発覚。
日々猛進しているもシャークのスルースキルの方が一枚も二枚も上手。
「絶対にどうすることもできない絶望感…体に鞭打つ時の生きている感覚、快感…!より強い痛みを受けて、人は強固になっていくのでありますよ!」と愛に生き痛みを喜ぶ姿は前前作のあの人を彷彿させる。

遊戯王には珍しく問題が起こるとデュエルでなく常に所持していると思われるカッターナイフや手錠といった物理的行動で解決しようとする。
特にシャークや、シャークの妹である神代璃緒に関わる事柄では彼らに害を及ぼすと判断した相手を社会的に抹消しようとする面を持つ。

後にハートランドで一、二を争う名家のお嬢様であることや、令嬢としての立場に重荷を感じていること、両親との不仲も判明。
さらにWの婚約者だということも語られたが、解消した。

デュエルをしない(昔はデュエルをしていたと推測できることから、正しくはしなくなった)人物であったが、ZEXALU93話のタッグデュエルでは、真月零の代わりに出たシャークと組み、デュエリストとしての姿をみせた。

経歴


ZEXAL

遊馬いわくデッキ作りを手伝ってくれる良き先輩で、観月小鳥武田鉄男とも親しい。
ムードメイカーとしての振る舞いが多く、場を明るく(混乱ともいう)するシーンが多々見受けられるも、自身はデュエルを行わない、必要以上にシャークに執着している、普通の女子中学生が所持していない物を持っているなど彼女の素性には多くの謎があった。
また同じ声であろう人物が何者かと密会している場面があったことから、視聴者の中には敵対勢力の一員なのではという議論が出ていたが、態度や言葉使いの違いで断定は出来ず、謎は深まるばかりだった。

シャークには毛嫌いされているようで、出会うと必ず嫌悪の顔を向けられているが、「もうっ!りょーちゃんったら照れ屋さんっ!」などめげることはなく笑みを絶やさない。
しかしシャークが皇の鍵を狙うオービタル7に襲われかけた際、彼をあだ名ではなく凌牙と呼んで血相を変えて飛び込んで、いつも使わない敬語でシャークに声をかけていた。
さらに天城カイトとのデュエルで魂を奪われ病院送りになったシャークを前に大きく取り乱したり、彼の魂を奪ったカイトに深い憎しみを抱くなど、普段の彼女の様子からは想像できないような一面が多々出てきた。

WDC(ワールドデュエルカーニバル)では自宅にハートピースを送られてきたものの参加予定は皆無であったため無視。
ハートピースを集めることも持ち歩くこともなく遊馬達の応援に呈していたが、参加者の中にシャークを見つけ困惑、動揺。
鉄男と委員長に誘われて向かった場所でWと鉢合わせ、デュエルを申し込まれるものの、シャークが乱入してきたことにより事なき事を得た。
シャークの仇であるカイトと会った際には、カイトに手錠をかけて動きを封じ、ナンバーズの正体を問う。
に頼み込みWに会うためトロンの待つ城へ向ったが、結果として求めていた情報は得られず帰されることになる。
Mr.ハートランドの招待によりWDC開催パーティーにゲスト参加し、名家の令嬢らしい振る舞いを見せるも、自身の立場に重圧を感じていた。

WDC本選では、中継が行われなくなったことからオービタル7を恐喝し共に会場へ向かい、遊馬達と合流。
カイトとVの一戦でVにWの婚約者であることを遊馬達に知らされるも、デュエル後のVの最後を見届け、婚約を破棄するためにWと協力関係を結んでいたことを遊馬達へ告げて、シャークとWの決戦の場へと向かった。
Wから利用されていたことを知り絶句するも己の目を信じて乗り越えたが、トロンに璃緒の事件を手引きした張本人であることを口外される。トロンから紋章の力を受け負傷したが……。
回想では事故後、精神不安定になった咲羅がWにカッターを切りつけているシーンがあり、その傷痕は現在も互いの左手と右手に残っている。
シャークに負けたWの元に駆けつけ遊馬達に事件の詳細を語り、消えゆくWを見届けると、その場に倒れ意識を手放した。

WDC後、遊馬とのデュエルで病院に搬送された凌牙と病院で再会し和解、シャークと共に遊馬の元へ向かった。
途中カイト、オービタル7、小鳥と会い、彼らと共にハートランドシティのゴミ処理場最深部へたどり着きオボットとの攻防を繰り広げ、スフィアフィールド砲直下にて決戦に挑むシャーク達を見守った。


ZEXALU

シャークとの和解や遊馬達に素性を見せたことから本来の性格・口調を出すかと思えば、1期と変わらないぶりっこキャラを貫いている。
シャークへのアプローチは変わらず猛進であり、またシャーク本人は鬱陶しがっているものの嫌悪を示すことはなく、エアロシャークに二人乗りするくらいは許してくれるようになった。

シャークがバリアンから璃緒が弱点として人質に取られ有賀とのデュエルを強要された際もカッターを手に取っていたりと根は変わっていない。
璃緒が目覚めてからは、璃緒から平手打ちを貰って和解。
学校でのぶりっこキャラを璃緒に見られた際、中学デビューを友人に見られたかのような反応をして元に戻るなど璃緒の前では素が出やすく、変なところで口調が敬語混じりになる度にシャークから指摘されていた。

ムードメイカーもといトラブルメイカーの真月零とは息の合ったコンビネーションをみせることが多々あり、スポーツデュエル大会では実況者を務めていたり何かと一緒にいる場面が多い……と思っていたら神代兄妹100戦目のデュエル後、衝撃の展開が待っていた。
自身の目的人物からは応えられていないものの、アリトやオービタル7の恋の応援や生徒会長等、先輩のラブアタックは至るところで思わぬ発動をしているようだ。
93話では真月の誘いを受けてカップルデュエル大会とは知らずに参加の申し出をしていたが、シャークと出場することになり初めてデュエルを披露し、勝利の花を咲かせた。

クラゲ先輩と戦うシャークのピンチに駆けつけたWと再会を果たし、「凌牙の一番のファンは私だと、太古の昔から決まっているのよ!」と憤慨したが、Wとの再会はまんざらでもないようで罵り合いをしている時はVに穏やかな表情を向けられていた。

ナッシュメラグの正体を知るも信じず、凌牙を取り戻すべくナッシュと戦ったWを側で応援するも敗北、Wの消滅を再び間近で見ることになった上にバリアン世界へ向かうナッシュに突き放されたが諦めきれず、ナッシュを追うためWのデュエルディスクをつけてバリアン世界へ赴いた。
ナッシュを探している際、大樹の下で眠る自分とうり二つの顔を持つ少女に出会い、同化。

璃緒(メラグ)を葬ったベクターに激昂しデュエルを挑むが、神代兄妹の死、ナッシュとメラグの真実を知ってしまい戦意喪失、ドローすることも手札のカードを持つことすら出来なくなってしまい、なすがままダイレクトアタックを許してしまう。
その名の通りライフを削り取られ続行不可能になるかと思いきや、吹き飛ばされたデュエルディスクを見て今までの出来事や残された意志を思い出し復活。
新たなデュエルディスクとNO.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツを手に入れ、Wから托された《RUM−アージェント・カオス・フォース》を使い、CNO.87 雪月花美神クイーン・オブ・ザ・オーブを召喚させるも、後一歩及ばずに敗北した。
ナッシュの勝利によりベクターの拘束から解放されるも、デュエルに負けた影響でベクター共々ドン・サウザントに吸収される。
その後、アストラルがヌメロン・コードを使ったことにより復活を遂げた。



使用デッキ



植物族を中心としたデッキを使用しており、墓地からの特殊召喚を展開していく戦術を使う。
痛みを伴った分だけ舞い戻り強い威力を発揮するデッキは、痛みは愛だと宣言する彼女自身の思想を反映している。
展開の要となるエクシーズモンスターはランク3「メリアスの木霊」。
また、エースモンスターに「桜姫タレイア」をはじめとした「椿姫ティタニアル」「姫葵マリーナ」がおり、特に水属性の桜姫タレイアを主として使っているのはデュエルを始めるきっかけとなった神代兄妹が水属性デッキを使用する影響と推測される。
ローンファイアブロッサム」、「ギガプラント」など植物族デッキの基盤となるモンスターはもちろん、その他では「幻惑のラフレシア」、「ダンディ・ライオン」「フェニキシアン・クラスター・アマリリス」も使用していた。
後に「NO.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ」、「CNO.87 雪月花美神クイーン・オブ・ザ・オーブ」を使用したが、他のナンバーズと同様にアストラルの元へ戻った。

花をイメージしたデュエルディスクを使用していたが、二度目のデュエルではWのデュエルディスクを借りて行い、途中からシグニの面影を感じられる黒いデュエルディスクを使ったため初期デュエルディスクが日の目を浴びたのは一度目のみ。
普段はDゲイザーを使用しているが、紋章の力を得た後はDゲイザーの代わりに左目に紋章が現れている。また、ナンバーズを行使する際は首筋にナンバーズの数字の刻印ではなく、水色の紋章のようなものが浮かび上がる。



その他


一部視聴者からはピンクの髪、ぶりっこ、ドM、シャークに盲信などの要因から「淫乱ピンク先輩」と呼ばれることもしばしばあったが、Wや真月(ベクター)との関わりも強いことから一時期は「NTR先輩」の称号を受けていた。
オービタル7から「暴走ピンク」と呼ばれていることから、二次創作で彼女が暴れている時には大抵このタグがついている。

ゼアル女性キャラクターの中で一番顔芸を披露していたり、応援するデュエルで野次(主にシャークを愚弄された場面が多い)を飛ばしたりなど、自身でデュエルを行っていないにも関わらず主張が強かった。おい、デュエルしろよ。
とはいえ彼女にデュエルを申し込んだ人は何故か高確率で退場するため、安易に申し出をしない方が身のためかもしれない。

公式からの直接的な公言はないものの、素面のお嬢様とは打って代わるぶりっこの二面性は、事件後Wに「今のお前がいなくなればいい。新しいお前になるんだ」と助言された以降に現在の人物像になったことから、同じように紳士と乱暴といった真逆の面を持つWを模範にしたのではないかとされる。
Wにデュエルを習っていたことや、璃緒とデュエルする花添愛華「確かにここで花開きを発動したのは良いでしょう。けれど!しかし!まるで全然!余裕を浮べるには程々お早いんですよねぇ!」とWの名(迷)言を意識した言い回しをするなど、思いの他Wの影響が強くみられるも意図的か否かは最中ではない。

3DSソフト「激突!デュエルカーニバル」では咲羅視点のストーリーモードが用意されている。
大筋はアニメと同じ展開を辿るものだがデュエルで決着をつけられるようになったことは大きい。
レベル8のモンスターを使用するにも関わらずデッキに《トレード・イン》が一切入っていないことに驚愕したプレイヤーが多々出現したという。
かばんの中には《枯山水》が入っており、調整さえすればアニメで愛華が璃緒に行った戦略と同様、水属性デッキにメタを張ることもできる。
ちなみに決勝戦の相手はゼアル界屈指の水属性デッキを使う彼となっている。

彼女の登場によって前作の彼女と合わせると、植物使いのSMが完成された。



関連タグ


遊戯王ZEXAL 神代凌牙 神代璃緒 シグニ
W 真月零 愛の先導者 NTR先輩 咲羅ホイホイ
凌咲 W咲 真咲 
ピンク髪 暴走ピンク 





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