キリ番
□湯煙騒動
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一行が泊まることにしたのは温泉宿だった。
露天風呂からの景色は最高で光を唸らせた。
「ほわー☆いい景色―・・・」
男子風呂との境を越えて、女風呂で光は微笑む。隣からは聞き覚えのある男四人の声が聞こえる。
「てめェサル!洗ってから入りやがれ!」
「あらってんじゃん!てか悟浄だって泡流れてないのにはいろーとしてんじゃん!」
「あはは・・・僕、お先に上がりますよ?」
「サルうるせえぞ!」
「あはは・・・あっちは変わってない・・・」
フゥと息を抜くと湯につかる。
隣では悟空が俺も上がる―と湯の音がした。