短編

□恋の色ってどんな色
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いつも頬がほんのり赤く色付いているあなた。好きですって、思いきって伝えてみました。大好きなあなたに。どんなに緊張したか、きっとそれは分からないと思います。それと同時に、俺はこのことを一生忘れられないで生きていかなくてはいけない。それじゃあ、告白した俺の方が大損ですね。でも、それは後悔とは、また違う感じで、なんだか切ないような、ホッとしたような。でも、どうせこの気持ちをあなたにぶつけたなら、もっと良いように終わりたかったって言うのは欲張った考えでしょうか?教えてほしいです。好きな人に俺なんかが気持ちを伝えたなら、その答えまでを良いように求めても神様は俺を見逃すか。それは絶対に分からないことで、俺が聞くことではないのかな。どっちにしろ、もう俺はあなたに気持ちのすべてを伝えてしまったのだから、何も言えないことですね。その色付く頬をもっと見たいです。





「ごめんなさい…」



なんて、耳を塞ぎたくなっちゃいます。もしかしたら、最初から答えなんて分かってたのかもしれない。そしてこれで、良かったのか、どうか。今の俺には全く分からないことです。だけど、その答えを受け入れなくてはいけないから。









恋の色ってどんな色





それはあなたの色付く頬の赤でした。








(言わなければ、今までみたいに仲良くできたかな…)











end











お題は緋桜の輝き様より。


岡田理紗

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