短編
□天霧君のうわさA
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(天霧と風間)
付き合いは長いが、初めて聞いたな。
お前の女の好みの話を。
我が主君であるその人は質の良いソファに堂々と座りながら、更に紅茶を飲みながら言った。
だが今は生徒会での仕事の話をしていたため、いきなりの言葉にひどく驚いた。
動揺した。
「……あのそれは…」
「熟女か。まぁ悪くはない。良い選択だ」
「だからそれは違い…」
「隠さなくても良い。俺はけなしているわけではないからな」
「だからまず前提が違うので…」
「熟女、といったら君菊か?若すぎるか?」
「…」
話を聞かない、というくせはぜひ直してもらわねば。
それよりもまず、その噂。
「……誰から聞いたのですか?」
不知火からだが?
あぁやっぱり、予想はしてました。