短編
□階段ロマン
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(千鶴と左之)
ひらひらと舞うスカート。
階段では、それが一段と引き立つ。
(…あと、20pくらい)
遠くから吹奏楽部の演奏しているらしく、音楽が聞こえる。
タイトルは分からないが、聞いたことがあるようなないような。
アップテンポのその曲は心を躍らせる。
「良い曲ですね」
「そうだなー」
(あと、…15pくらいか?)
千鶴もその音楽が気にいったらしい。
嬉しそうに聞き入っている。
(あと10p)
「あ、原田先生。この荷物どこへ持ってくんでしたっけ?」
「んー?」
「この荷物です。原田先生。…原田先生?」
(あ!見えた!)
「何でもねえ。それは視聴覚室に持っていってくれ」
俺がそう言うと、千鶴は頷き礼儀正しくお辞儀をした。
そして2階の視聴覚室に向かう千鶴。
それを見て小さく呟く。
「ピンクか…」
パンツの色
だって見えそうで見えないんだぜ?気になるだろ