短編2
□ジェラシーと苦手意識
1ページ/1ページ
(千姫と沖田)
その明るすぎる笑顔も嫌い。高くてでかい声も嫌い。
「僕、大っ嫌いなんだ君のこと」
「…」
「ねぇ、嫌い。すごく嫌いなの。ねぇ、大っ嫌い」
嫌い嫌い、ねぇ、僕は君が嫌いなんだ。
聞いてる?黙っちゃって。
なんか言ってよ つまらない。
あ、俯いちゃって…まさか泣いてる?
だったら嬉しいなぁ。
泣いて泣いて、女の子らしくえんえん泣けばいい。
とか思ったけど顔を上げた彼女の顔に涙なんてない。
むしろ侮蔑、それが含まれたような瞳をしていた。
「千鶴ちゃんと仲よくしてるからって八つ当たり?最悪」
「八つ当たり?なにいって、
「安心して。私も貴方が大っ嫌い」
そして千鶴ちゃんは大好き。
にこりと微笑みながら彼女は僕に宣戦布告をした。
やっぱこいつ、嫌いだ。
眩しい女
この女も、千鶴ちゃんと違う強さを持っていて
眩しすぎる