短編

□サボタージュ
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(おーる)







心地よい風とひんやりとしたコンクリートの冷たさがせめてもの救いだ。




「あー気持ち良いなァ」

「でもサボっちゃって良かったのかな…」

「たまにはサボんないと駄目だって千鶴!」

「サボりか…なかなかに良いものだな」

「今頃他の奴らは授業真面目にやってんだろなぁ」

「サボりなる経験は初めてですが、ふむ。癖になりそうですね」

「なんであんた達がいるのよ…」



上から順に沖田、千鶴、平助、風間、不知火、天霧、お千。


いつもと若干違うメンバーも混ざりながらのサボタージュ。

空は相変わらず青く、たまに通る涼しげな風は眠気を誘う。




「なんか眠いですねー…」

「俺の膝を使うか?我が妻よ」

「君死ねば?千鶴ちゃんに触れないでくれる?」



虚ろになっていく千鶴の目。

その目を目覚めさせたのはこの場にありえない第何者目かの声であった。





「皆さん。今は授業中ですけど、何故ここにいらっしゃるんですか?」




あ やばい。


怪しげな薬を持った山南が降臨なされた。




それを見て顔色を変える数名。

サボタージュ初めての方々はきょとん。





まずい、まずいぞぉお!何度もサボタージュ経験済みの平助は挙手をした。







「俺ら調子悪くて保健室に行こうとしてたんすよー」







保健室は逆方向ですが?



そんな爽やか反面お腹真っ黒のお言葉に、みんな一斉に逃げ出した。


























保健室の悪魔



(俺はまがいものなんぞに負けぐふぁ!!)

(いいから逃げるぞ風間!)

(やつに捕まったら終わりだと思いなさい!)
 

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