短編
□空虚の痛み
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(土方と千鶴)
いつの間にか切ったのか、手のこうから血が出ていた。
「千鶴」
「大丈夫です」
「何が大丈夫だ。おら、保健室行くぞ」
強引に保健室に連れて行こうとする土方先生の手を軽く握り、心配させないよう出来るだけ笑顔で言った。
「こんな傷、土方さん達が受けた傷に比べれば、なんともありません」
そう言ったときの貴方の悲痛な顔は、何でですか。
置いてけぼりの少女
まだ、気にしてんのか?千鶴…
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