短編
□天霧君のうわさ
1ページ/1ページ
(天霧と千鶴)
別にいいと思いますよ?
彼女はそう言った。
困り顔で、それでもなおその噂ごと私を包み込もうとしているのだ。
なんて優しい方なんだ。
「……しかし、誤解です」
「はい?」
「私は熟女好きではありません。
誰があなたにそのようなことを吹き込んだのですか?」
そう問うと、彼女は戸惑いながら思った通りの人の名をあげた。
不知火先輩ですけど…
(で、でも熟女好きは悪いことじゃないと思います!やっぱお歳の女性って、こう、雰囲気が色っぽくて…うん、いいですよね!)
(………)