短編
□今までの拍手
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斎藤編
何か、悩みでもあるのか?
とても暗い顔をしているが……。
誰かに嫌なことを言われたのか?
そんなものあまり気にするな
と、言いたいがあんたは気にするだろう。
あんたは優しすぎる。
そして我慢強い。
誰かに頼ろうともせず、一人で解決しようとするのはあんたの悪い癖だ。
何故頼ろうとしない。
一人で解決できないこともあるだろう。
大勢に知られたくないのならば、俺にだけ言うといい。
自慢ではないが、俺は口は固いほうだ。
だからあんたの悩みを知ってるのも俺だけになる。
話してみろ。
……しかし、無理に聞くのも悪いな。
俺は一旦部屋を出よう。
気持ちが落ち着き、話したくなったら襖を叩け。
いつでも話しを聞く。
俺はあんたが心配なんだ。