短編

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斎藤編





何か、悩みでもあるのか?

とても暗い顔をしているが……。



誰かに嫌なことを言われたのか?
そんなものあまり気にするな



と、言いたいがあんたは気にするだろう。

あんたは優しすぎる。


そして我慢強い。



誰かに頼ろうともせず、一人で解決しようとするのはあんたの悪い癖だ。

何故頼ろうとしない。

一人で解決できないこともあるだろう。



大勢に知られたくないのならば、俺にだけ言うといい。

自慢ではないが、俺は口は固いほうだ。


だからあんたの悩みを知ってるのも俺だけになる。


話してみろ。


……しかし、無理に聞くのも悪いな。
俺は一旦部屋を出よう。

気持ちが落ち着き、話したくなったら襖を叩け。

いつでも話しを聞く。




俺はあんたが心配なんだ。
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