短 編

□■君がいるだけで
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「それでさ〜、昨日テレビでやってたコントがすげぇ面白くてさ〜。
恵夢もお笑い好きだろっ!?」
「…………あぁ…」
「でも、またそのラストのオチが面白いんだっ、コレが!」
「………ふ〜ん…」
二人の会話を聞いていた男子生徒が話し掛けてきた。
「お前ら、よくそれで会話成り立つな−」
「「ん?」」
「よく喋る愁と無口な恵夢じゃ正反対だろ?すげぇよ」
「…すげぇって……なぁ?」
問いかける恵夢の肩を抱き、愁は自慢げにピ−スしながら言う。
「だって俺達、幼馴染みだも〜〜ん♪」
「…………」
「愁って昔からこんなうるさいのか?」
「うるさいって言うな!」
男子生徒の質問に恵夢は頷いた。
「……あぁ…。昔からこんなだ。
でも、もう慣れた」






こんな正反対な俺達だけど、なんだかんだで気が合う。
恵夢は俺の話に何時間も付き合ってくれて最高の幼馴染みだと思う。
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