短 編

□■無口な君を愛してる
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「神堂、一緒に帰ろうぜ」
「悪い。今日、生徒会あるんだ。先帰っててくれ」
「あ、そうなんだ…」
神堂が教室を出ようとした時、佑真は呼び止めた。
「神堂っ!」
振り返った神堂は急いでいるようだった。
「ぁ…なんでもない…」
「そうか。じゃあな」
神堂は教室を出て行った。
一人になった佑真は自分の席に座った。

わかった…。
神堂と壁を感じるのは住む世界が違うからだ。
神堂は生徒会長で皆から信頼されていて凄くて…。
俺は何も取り柄なくて、何も出来ない…。
俺とアイツは違う人間だ。
だからそんな奴とつりあうわけがないんだ。

















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