Inazuma11
□はつこい。
1ページ/1ページ
「好きだ・・・円堂。付き合ってくれ。」
夕日が沈みかけた部活帰り。
鉄塔広場で特訓していた円堂に、俺は告白した。
すると円堂は、魚みたいに口をぱくぱくさせて、夕日くらい真っ赤になった。
「ぁ、う・・・ぇ/////」
大きな瞳をさらに開きながら、それでも目を逸らさずに俺を見てくる。
「円堂は?・・・俺の事、嫌いか?」
そう尋ねれば、首をブンブンと左右に振り、にへっと可愛らしく笑う。
そして・・・
「俺、豪炎寺のこと、大好きだよ?」
言い終わると同時に照れ臭そうにボールで顔を隠そうとする。
そんな円堂の腕をひきよせる。
わわっ、と慌てる円堂の手からボールが落ちる。
そして円堂を自分の腕の中に閉じ込めた。
「ご、ごうえんじ?////」
「・・・ダメか?」
「ぅ・・・ダメ、じゃ・・・ない////けど・・・」
「?けど・・・?」
「・・・なんか、ね。心臓が、うるさいから////なんか、なんか・・・キューって、なるんだ。・・・お、おかしいよな?////」
そう言って上目遣いで見上げてくる。
「・・・っ////
おかしくなんてないさ。俺も同じだ。」
ほら、と言って円堂の手を俺の胸に当てる。
円堂はほんとだ。と言ってまた真っ赤になってはにかんだ。
それから少しの沈黙。
自然に近づく唇と、
自然に閉じられる円堂の瞼。
俺と円堂のそれが重なりあえば、円堂は小さく声をあげた。
「ん、・・・ふ/////」
俺の服の裾を掴んで必死に恥ずかしさに耐える円堂。
可愛いって言えば怒るだろうか?
それとも、更に赤くなるだろうか?
まぁ、とりあえず。
今はこのまま…
(ん、んん゛…)
(?えっ円堂!?息止めてたのか?)
(ハァ、ハ…ぇ。息、していーの?)
(はぁ…。まったく円堂は・・・。)
【まぁそう言うとこに惚れたんだけどな。】