道、分かつとも

□林檎と蜂蜜
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父「起きなさい!兵士が攻めてきた、はやく逃げる準備を」




『うえ〜ん』


母「アナタは!?」


父「俺は兵士たちを足止めする!」


母「でも」

父「いけっ!!」








…………


『母上…おふねで逃げるの』


母「さぁ、早く乗りなさい」


兵C「みろー!あそこにまだ生き残りがいるぞ!」



『母上もいっしょに逃げるー!』


母「ごめんね、生き残るのよ!」


母は船に繋がれていたロープを切り離した



『母上ぇぇえ!!』


船は流れていった


母「生き残るのよ…」


官「ここまでのようだな……」


母「!!!」


官「さぁ、贖え…」


ドーン!!!


母「キャァァア!!」





『!!!!母上ぇぇえ!!』


兵D「お嬢ちゃん一人でどこ行くの?」


『…ねぇ歌って聴かせて』ニヤリ…

兵D「なんだこのガキ」


ザクゥッッッツ!!


兵D「ギャァァァァア!!」


ポタッ…


ポタッ……

『ねぇ…おじさんあたしとはやく遊ぼうよ?』



ドン


どうやら陸に着いたみたいだ



咲弥は蜂蜜のかかった人形を置いてその場を後にした
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