道、分かつとも

□林檎と蜂蜜
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半「官兵衛殿〜!!」

官「一人残らず討ち取ったか…?」


半「まぁ…一応」


官「ならば帰るぞ」


半「うん…」











…………


半「官兵衛殿…本当にこれでよかったのかな……?」


官「私にもわからぬ────












伊吹一族が滅亡した後、咲弥は孤独な日々を送っていた…




ザーッと降る雨



ね「あら…ほら傘もささないでこんな所で何してるの」


『傘はいらないネ…雨の冷たさを感じていたいネ…』

ね「何言ってるのだい、風邪を引くよ?キミ…お名前は?」

『咲弥だよ…』

ね「そう、あたしはねね!咲弥、ママはどうしたの?」

『母上は…殺されたネ…父上もいっしょに…だから私、今もこれからもずっとひとりぼっち…』

ね「ひとりぼっちは寂しいだろう…あたしといっしょにおいで?」

『いいの?』

ね「もちろんだよ!ほら新しいお家に帰ろう咲弥」


『うん!!』





そう──



これがねねとの出会いだった───。




END
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