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恋模様は今だ曇りなのです、
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好きだとか、好きじゃないかとか、正直よくわからない。

だから、

「………ッ、」

苦しい、締め付けられるようだ。
この心臓を握り潰されるような痛みがなぜだかわからない。










昨日、こちらを見て微笑んだ彼を見た。

そう、ただそれだけ。

それなのに、

「………はぁ、」

ため息がでた。
らしくない。そんな気がして仕方ない。


馬鹿馬鹿しい。
そんな想いとは裏腹に天候は晴天。









春の日差しは眩しい。

外を歩けば、花が咲き誇りまるで祝福かのように輝く。

ふと見上げた先の教会では、結婚式が執り行われているようで新郎新婦がなかむつまじく手を繋いで幸せそうに笑っている。

「………、」

何だか、

ふと、笑みが零れた。
そして、何だか涙が出た。



「帝人君、」

声がした。

嘘だ―――だって。

「臨也……さん?」

後ろを振り返る勇気がない。

泣いているから、そんな顔を見せたくない。

空耳かもしれない――――そう思った。







――――――ふわ、

「―――……!!」

風が花を空に舞わせた。
後ろから暖かい体温を感じた。

抱きしめ―――られてる……?

「なんで、泣いてるの?」

振り返ると胸に溢れた愛しさでまた涙が出た。

彼には珍しく驚いた顔をしていた。

ああ……これが―――、



愛しいってことか……。

涙と嗚咽で前が見えない。

伝えなければと思うのに嗚咽が邪魔をして伝えられない。


そんな僕に、

「帝人君、好きなんだ」


――――え?

涙が止まる。
驚いた視線を臨也さんに向けると口を抑え目を逸らす姿が見えた。

「え、いま、なんて―――」

「あぁ、もう……こんな感じで言うつもりじゃなかったのに……!!」

そう言うと赤くなった臨也さんと目が合う。

「君が好きなんだよ、分かった?」

半ば投げやりな言い方な気もした。

でも、心から溢れ出るのは暖かい、暖かい―――


「僕も………大好きです、」

嬉しくてまた涙が出た。

彼に驚いた顔をさせれたのでそれだけで案外満足だったりする。


強く抱きしめられた体が熱い。

ふと頭上に何かの存在を感じ顔を上げると。



すとん、

「…………え、」

「……………、」

僕と臨也さんのあいだに花束が落ちた。

これって―――


「――――祝福されてるのかな?」

「ッ……!!」

そう微笑んだ彼の顔がかっこよすぎて―――、

「大好きだよ、ずっと。」


唇に愛しい体温を感じた。



恋模様は、曇りのち晴れでしょう。







end









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一周年庵様リクエストで頂きました告白ネタです!!

臨也からとのリクエストでしたが帝人のほうが告白しかけてもうグダグダで申し訳ないです;;

書いてる途中に何だか話がわからなくなってきて(ry

こんなグダグダな管理人ですがこれからもよろしくお願いします;;

庵様へ^^
楽しんでいただけましたら幸いです;;

もしよろしければお持ち帰り下さいませ。

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