デュラララ!!

撲滅ふぁいたー 臨帝
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カタカタカタカタカタ――――

暗い部屋の中、明かりはパソコンの画面の光だけ。

少年はキーボードに指を滑らせる。



-----セットンさんが入室しました----

[ばんわ―]

【あ、こんばんわ―。セットンさん。】

[あれ?田中太郎さんだけですか?甘楽さんは?]

【さあ。寝てるんじゃないでしょうか?】


「あらやだ、私ならここよ!!!!太郎さん!!」

「ひゃっ!!! い、臨也さん!!どうしてここに!!!」

鍵は閉めたはずなのに………!!!!

後ろからいつの間にかいた臨也さんに抱き締められる。

[太郎さん?どうかしました?]

止まった書き込みに心配してくれたセットンさん。

【あ、いえ、何でも無いです。】

「ちょっ、臨也さん、離れて下さいよ……!」

「え―、そんなことゆわないで下さいよ―!!!甘楽悲しい!!」

知らないですよ!!

それにさっきから臨也さんが、吐く息が首筋にかかり、顔が熱くなる。

【あ、あのセットンさん、僕、用事を思い出したんで今日はこれで!!!】

[は、はぁ……、]

------田中太郎さんが退室しました-------

「いざやさん!!!!」

両手で臨也さんを押し返し部屋の電気をつける。

「アハハハハ、でもほんとはもっとしてほしかったんでしょ?」

「ッ!!!!!」

顔を近付けられる。

「ねえ………言って?」

「い、いや、です……」

頬を触られただけで体がビクッと反応する。

「強情張りだなぁ、ほんと………じゃあもう一生触らないよ?」

「………ず、ずるい」

僕をあなた無しじゃ生きられない体にしたくせに………。

「ねえ、俺も帝人君を愛してるから……ね?言って?」

「………僕、だけを、ですか?」

「うん、そうだよ」

ああ………、

聞いて損をした。


聞かなくても


これは








嘘だ。






「――――!!!」

「もう……………無理です………!!!!」

溢れ出す雫は止まらない。

臨也さんから目を反らして扉に向かって走った。




はずだった。

「!!!! 離して………下さい!!!」

惨めだ、自分だけが彼を好きなんて………!!!

それなのに彼は僕を抱きしめる。

「――――ッ!!! これ以上期待させな「冗談だと思ってた………」

「!!!!」

後ろから聞こえた彼の声色に驚く。

「…………何だ………俺達同じ気持ちだったんだね」

彼が笑った。

「―――ッ!!!! いざや、さ、!!!」

唇にキスをされた。

ボロボロと零れた涙を彼は優しく拭き取る。

「ほら、泣きやんで。ちゃんと俺の顔見て」

こうゆう所が大人だな―って思う。

見上げた彼の顔は少し照れ臭そうな顔をしていた。



撲滅ファイターは一人の人間を撲滅した。

そしてその撲滅ファイターも撲滅された。







end

自分の中で臨也は男前
(であってほしいという願望)

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