青エク夢

□好き好き大好き超愛してる!
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私は大して仕事もなくふらりと居間に顔を出すとそこには子猫丸がいた。おはよう、と声をかければにこりと笑顔と返事が帰ってくる。

そしてふと気づく。



『あ、子猫さん、散髪した?』


「はい、昨日行ってきたんです。」



じょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょり


「ちょ!鞠亜さん、何しはるんですか!」


『何って‥‥ハグ?』


「そ、それもですけど‥‥!」


『ああ、ほお擦り?


あっけらかんと言いのける私に子猫さんは更に声を荒げる。


「女性がそない誰彼構わんと抱き着いてそんなことしたらあきません!」


『だって、剃りたてって気持ちいいんだもんっ!』



じょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょり


「わわわわ!!!!」


慌てる子猫さんに構わずぎゅぅーっと抱きしめて坊主頭にほお擦りをする。


『きもちぃー』


「や、やめてください〜!」


「何やっとんねや。」

「わ、子猫さん羨ましい!」


「ぼ、坊!助けてください!」


子猫丸の悲鳴を聞きつけてか坊と廉造がいらっしゃった。って子猫さん!助けてってお姉さん傷ついたよ!!


「鞠亜さん、僕もハグしてぇなぁ!」


『廉造は下心見え見えだからやだ。乳揉まれかねない!』


「ええやないですか、顔うずめるくらい!」


そう拳を握って言い切る廉造の後頭部に坊の制裁がくだされる。


「アホ、それでも坊主か!鞠亜も馬鹿やっとらんと子猫はなしたれ。」


『ん、何々?坊もしてほしいって?』


「なんでそうなんねん、一言も言うとらんわ!」


『もー照れんなってーハグー』



子猫丸から離れ、私より少し背の高い坊に抱き着く。


「はなさんかい!」


するとベシリと頭を叩かれる。うん痛い。けど加減はされてるところを見ると坊ってば満更でもなさそu‥‥痛い痛い、ごめんなさい頬っぺたつねらないで!!


「離れぇ」

「坊と子猫さんはよくて僕はあきませんのん!?」


『うっさいエロ魔王!』


「ひ、酷いですわ。ホンマのこというなんて!」


「往生せぇ!」


「もう落ち着いて下さい。」


そういう子猫丸にまた標的が移った。


じょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょり




「ぎゃあああああ!!」




「子猫!?」


「子猫さん!?」


子猫丸が発した奇声に二人は驚きの声をあげる。


『あっは、気持ちい☆』


「もうホンマやめたれよ。子猫が聞いたことない声だしとるやんけ。」


そして標的は再び坊へ。


じょりじょりじょりじょりじょりじょりじょりじょり


「うわぁぁああああ!!」


『坊のひげ、きもちぃー』


「鞠亜さん、セリフエロいですわ。」


『廉造、一辺往生しなはれ。』


「そっくりそのままお前に返すわ!!」









(私は大好き!)
(やめぇ!)
(僕も大好きですえ!)
((往生せぇ))
(二人ともひどいですわ!)








120312 真宮 瑠榎
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