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□吉野家より愛を込めて
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 やはり普通に肉から食べるべきなのだろうか?
 いや、もしかしたら通な食べ方があるのかもしれない。
 隣のスザクを見ると、スザクは肉と一緒にご飯を食べている。
 それはとても合理的に思えた。
 「スザク…牛丼ってすごい合理的だな。ご飯と肉を一緒に食べるなんてすごく早く食べれるじゃないか!牛丼を考えた人物はすごいな!」
 ルルーシュはしきりに関心したように頷き、瞳をキラキラと輝かせている。
 スザクにしたら本当にこれは当たり前のことなのだが、皇子様は庶民の生活にはいたく感動のようだ。
 どこまでも箱入りだったようで、もうどうしようもなく可愛い。
 また庶民の生活ぶりを見せてあげて可愛い姿を見ようと、心に誓うスザクだった。



おまけ

 牛丼を口にしてみたルルーシュだったが、一口口にして、目尻に涙を溜め込んだ。
 「スザク…熱い…」
 「え!?熱い?あ、ルルは猫舌だったよね…」
 じゃあちょっと待ってね、とスザクはルルーシュの持っていたどんぶりを取ると、箸で一口大でご飯と肉をつまみ、ふうふうと息をかける。
 「はい、これでもう食べれるはずだよね」
 ルルーシュが小さく頷くところを確認すると、はいあーんと彼の口へと運ぶ。
 ルルーシュも何も言わずにそれに素直に従った。
 昔も熱い物を食べれなかったルルーシュに、スザクはこうして食べやすいようにしてくれたので、二人の中ではもう当たり前のことなのだ。
 けれど、普通の人たちにはそれは当たり前でも普通でもない。
 周りの人々はこのバカップルを見ないよう、見ないよう、視線を逸らすしかなかった。



ちなみにこのお話は、吉野屋に行ったら浮かんだネタでした(笑)ルルがお馬鹿な子になっていてすみません…。
ちなみに、吉野屋って牛丼に蓋をしていないのですが、この世界だと蓋をしていることにしてあげてください><
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