猫耳・狐耳ルルNOVEL

□恋狐ニ
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この話はナチュラルにルルたんが狐で、狐耳とかしっぽとか出てきちゃってます。そんなルルたんでスザルルが大丈夫!、と言う方だけ先にお進みください。
なお、事実と食い違いなところとかたくさんあって穴だらけだと思いますが、ファンタジーと言うこと許してください><
あと、ちょっとだけ今回はエッチシーンがありますー><そんなにエッチくないのですが;;



 今年は、俺がスザクの神社で、一緒に同棲を始めて迎えた初めての正月。
 正月の神社は大忙しだ。
 普段はそんなに人の多く来ないこの枢木神社もそう朝から忙しい。
 スザクには朝は寒いからゆっくりと布団の中で寝ていて良いと言われたけれど、スザクが苦労しているのに、俺一人だけ寝てるわけにもいかない。
 今も惹かれてしょうがない布団に別れを告げて、俺も手伝いだ。
 近所や本家から手伝いの人間が来てくれているけれど、やっぱり俺も手伝わないといけない。
 好きなやつが困っていたら助けるのは当たり前のことだ。
 それは人間でも狐でも一緒だと思う。
 俺は寒さを堪えながら、今日も巫女装束に袖を通す。
 男の俺が巫女装束に袖を通すのも、この神社に巫女になれる存在がいなかったから。
 まあ、普段から巫女装束に袖を通してしたし、別にそれは構わないんだが…公式の場でも俺が巫女になるのもどうかと思う。
 けど、本家や近所の手伝いにも巫女になれる存在がなく、俺に白羽の矢がたったわけだ。
 俺も男だからなる資格がないのに、巫女装束が似合って、それを着るとバッチリ巫女に見えるから、巫女として働いてほしい、だそうだ。
 しかも、スザクからも頭を下げて頼まれるし…。
 巫女装束がすごい似合っていて可愛いから、お願いだからって巫女をやってほしいって頼まれて…。
 俺はスザクの願いに弱くて、だから結局了承してしまった。
 まあ、そのために普段からも巫女装束を着てほしいって頼まれていて、着ているんだが。
 着物の前を合わせてながら、小さくため息をつく。
 鏡に映った俺は本当に巫女装束が似合うと自分でも思ってしまう。
 後は、いつもはつけていないつけ毛をつければバッチリだ。
 すべて着付けて、鏡の前でくるんと回れば、そこには一人の女の子。
 でも、着物の中身は男だ。
 別に女に変化した俺でも構わないけど、男でいるのはちょっとした俺の中のプライド。
 けど、巫女が素の俺の身長だと高いみたいだから、ちょっと身長を低めにした俺で化けている。
 身長155センチくらいか?
 まあ、これだったらバッチリ巫女に見えるだろう。
 部屋から出て、障子を締めると、俺はパタパタとスザクの元へと向かった。
 スザクはもう朝ご飯の用意を始めてるから、急がないと…。



 朝から初詣客が来て、俺はお守りを売るのだけで一苦労。
 一緒にスザクも売ってくれているけれど、それよりも客が多すぎて、人員が足らない。 それでも、本家とか近所の人間も助っ人として来て、おみくじとか色々と対応してくれているから、まだマシだ。
 てんやわんやで時計を見る暇もなく、あっと言う間に昼は過ぎて行った。
 


 客が引けてやっと落ち着けたのは、夜になって。
 まだ当分初詣ラッシュは終わらないから、明日も頑張らないとな。
 遅くなってしまった夕飯の用意をして、それをお膳に乗せる。
 お膳に乗せた分はおかずの一部だから、あと何回か何往復をしないと。
 今日の朝はスザクが朝食を作ってくれたから、夕飯は俺の番。
 わかめと大好きな油揚げをたくさん使ったお味噌汁に、ほかほかのご飯。
 大根の漬物にヒジキ、サトイモの煮っ転がしが今日のメニューだ。
 明日は、鍋にでもするかな。
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