NOVEL2

□ウエディング☆ハッピー
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この小説は、貴瀬博恵様にご許可をいただいて、高瀬様が描かれた最終回後の素敵な漫画の設定をお借りして今回書かせていただきました^^
高瀬様、今回は設定をお借りするご許可をいただきまして、本当に本当に有難うございます><
簡単ですが、小説を読む前に設定を説明させていただきます。


*スザクがルルーシュを助けており、殺していないので生きています。
*ルルーシュは、ゼロであるスザクの妻として迎えられ、みんなに祝福されて結婚しました。
*そして、ルルーシュは、一生ゼロであるスザクの妻「るる子」として、名前も性別も偽って生きていくことになりました。


以上を踏まえて、先へお進みください。
いえ、もう勢いで書いたので、つっこみどころ満載なところがたくさんあると思います…。
高瀬様設定をお借りしたのに本当にすみません…。





 世界を平和に導いた英雄ゼロが美しい妻を迎えてから早一ヶ月。
 彼が世界を平和に導いたために世界中から平和の象徴やら生き神様としても崇められ始め、今までのゼロとしての仕事だけでなく、福祉施設や災害地への訪問、雑誌のインタビューなどもこなすようになった。
 慰問先ではゼロの傍に常に寄り添うようにいる妻である、るる子もその美しい容姿や優しさ溢れる笑顔が人を引き寄せ、長身でありながらも折れてしまいそうな華奢な身体などが保護欲を誘い、老若男女問わず魅了していた。
 るる子はその容姿がブリタニアの99代皇帝ルルーシュに酷似していると言われ、そのあたりのことはみんなで勝手に噂をされていたが、今は落ち着いてしまった。
 噂の一部としては、実はるる子はルルーシュの双子の妹で、ゼロの元へ敵討ちに来たところ、ゼロは懐が広いためにいつでも仇をとると良いと彼女を妻として傍に置き、二人はいつしか惹かれあって本当に愛し合い、るる子は愛と憎しみの間で揺れているとか。
 ゼロの中身とルルーシュ皇帝は実は親友同士で、ゼロは何かしら理由があっておかしくなってしまったルルーシュを苦しみぬいた果てに殺すことに決め、年齢的にありえないがるる子はその親友の忘れ形見であるために、るる子を引き取って妻としたとか。
 他にもハーレクイン並の噂なども色々と飛びかいつつも、何だか普通に平和に受け入れられていた。



 「こんなに近くでるる子様が見れるなんて長生きをしてみるものですね」
 今回のゼロの仕事は福祉施設の訪問。
 慰問先は、ブリタニアに出来たばかりの国が運営をしている老人ホームだ。
 ここはナナリー皇帝が建てたばかりの場所で、ブリタニアの身寄りのないお年寄りたちを集め、運営費はすべて国から出しているところである。
 そして現在、ルルーシュも今やゼロとなったスザクの妻「るる子」として、ゼロの仕事先には常に寄り添っていて、この訪問先にもついてきており、そこのお年寄りと話をしている最中だ。
 スザクは純粋にルルーシュとずっと一緒にいたいと言う理由と、一度は無くしかけた大切な人と一分一秒でも離れたくないと言う理由のために何があってもルルーシュを連れて行く。
 ルルーシュがどこかに用事で出かけようとすれば、ついていきたい!と、必ずついていき、ゼロは奥方をよほど愛しているのだろうと認識もされて、こんなことまで知られ、ルルーシュは自分が積み重ねたゼロのイメージも壊されて恥ずかしくて仕方がない。
 それでもゼロをスザクに任せ、ルルーシュも一度るる子として世の中に認知されてしまった以上、ひいてはナナリーのため、そしてこの世界をより優しい世界にするために頑張ろうとは思った。
 けれど、やはり女として存在させられることは男として辛い。
 スザクが自分を愛して作ってくれた逃げ道のようなものでそれは嬉しくもあり、生かされた直後は何も思わなかったわけではないが今は彼の深い愛情からだと理解も出来るし、愛する相手に想われることも生きていればこそで、無くしかけて気づけた幸せもたくさんある。
 もしあのまま死んでしまっていたら、もうスザクに触れて暖かい体温を感じることで安らぎを与えてもらうことも出来ず、触れてもらうことで胸を焦がすような愛しさや切なさを感じることも出来なかった。
 だが、元来男として生きてきたのに、女として存在させるのはいかがなものか。
 それでもルルーシュは元々色々と完璧主義なので、美しく心優しく少しおっとりとしている妻としての設定がなぜか周りに広がってしまっているため、今ではその設定でゼロの妻をこなす日々だ。
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