NOVEL2

□内緒のチョコレート
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今回私が書いた小説でバレンタインの文化で色々と間違った知識がありそうですが…許してやってください…。
私がチョコ菓子作れないので、ルル製作のチョコ菓子も貧相に感じられたら、それは私のせいです。
すみません…。



日本は良い。
義理チョコと言うものがあるのだから。
俺は義理チョコと言う文化を知って、義理チョコを作ってくれたすべてに感謝したものだ。
俺の祖国ブリタニアではバレンタインに男性から女性へプレゼントを渡す。
そしてその文化と日本の義理チョコと言う文化をミックスして、俺は毎年お目当ての相手に自分の気持ちを秘めたものを相手に渡してきた。
いつもお世話になっている女性陣(反対にお世話をしてやっているやつもいるが)にバレンタインのチョコを渡しつつ、本命にはそのおこぼれを装って渡す。
見ていろ、スザク!!
今年もこの文化を利用して、お前にバレンタインのチョコを渡してやるからな!!
だがその前に、ロロとナナリーにためにも何のチョコレート菓子を渡すか考えておかないとな…。
スザクよりもある意味こちらの方が本命と言えば本命なのだから。



「ルルのお菓子っていつも美味しいから大好き〜」

「そう言ってもらえると俺も作ったかいがあるよ」

シャーリーは俺が渡した包みを嬉々としてといていき、それをテーブルに広げていく。
バレンタイン当日、生徒会に集まっていたメンバーに、ラッピングされたチョコレート菓子を一人一人に渡していた。
一人一人色の違う包装紙とリボンで丁寧に包装し、彼ら一人一人の中身のチョコレート菓子も違うものだ。
シャーリーにはさくさく軽く食べられるチョコガナッシュを挟んだマカロン。
ニーナにはパソコンに向かっている途中でも気軽に食べられるチョコレートキャラメル。
カレンにはチョコレートクッキーで、会長とリヴァルはお揃いのメイダイヨン(チョコレートのメダル)だ。
会長とリヴァルがお揃いなのは、俺のちょっとした友人心からだ。
リヴァルは会長をずっと想っているからな。
だから食べるものくらいはお揃いくらい良いだろう。
ニーナもカレンも、会長にリヴァルも包装をといてチョコレート菓子を口にしていく。

「ルルーシュ、あんた男のくせにマメなやつねー」

カレンが机に胡坐をかくように腰をかけた姿でチョコクッキーを一枚手にすると、一口で放り込んでいく。
彼女の猫かぶtっていない姿は生徒会メンバーしか知らないが、これを他の人間が見たらきっと悲しむだろう。
まあ、そんなことは俺の知ったことじゃないが。

「兄さん、兄さん、僕とナナリーは家に帰ったらもらえるんだよね?」

可愛い可愛い弟のロロが俺の服の袖を引いて、ねだるように見上げてくる。
ああ、何て愛くるしい瞳なんだ。
俺は世界で一番お前とナナリーが可愛くて仕方ないんだ!!
目に入れても痛くないと言う格言が日本にはあるが、それは本当のことだろう。

「ああ、お前たちには2〜3日で食べきれないほどに山ほど作ったからな!楽しみに待っていろ!」

「兄さん、大好き!!ここにナナリーがいたらきっとナナリーもそう言ってくれたよ!」

「俺もお前たちが大好きだ!!」

ロロは俺の腕の中に飛び込んでくると、俺もそれを力いっぱい抱き締めて返す。
ふわふわの髪が俺の鼻先をくすぐって、俺はその頭に顔を擦り寄せた。
何て可愛い弟なんだ!!!
お前は世界で一番可愛い弟だからな!
ナナリーは中等部のため残念ながらここにはいないが、俺の可愛い妹への愛とナナリーの俺への愛はきっと繋がっているはずだ!
だから今想ったこともあの子には伝わっているはずなんだ!
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