拍手ログ
□吉野家より愛を込めて
1ページ/2ページ
本日のスザクとルルーシュのお昼は、学園の外の吉野屋。
昔から、庶民の味方の安い定食屋と言えば吉野屋。
普段のスザクがどんな物を食べているのかと興味を持ったルルーシュがスザクに問えば、じゃあ良く行く定食屋さんに行こうとスザクが誘ったのだ。
ルルーシュがいくら今は庶民の生活をしていても、元は皇子様なので、食べ物を食べる際にも色々と気を使われている部分もあった。
アッシュフォード学園もブリタニアの比較的良いところ出の子たちが通うところなので、学食もそれなりに良い物が揃っているので、やはり庶民の食べ物はない。
そのため、吉野屋と言う存在は、ルルーシュには初めてだった。
ルルーシュたちは店に入るとカウンター席につき、ルルーシュはスザクに勧められるまま彼と同じ牛丼を頼んでみる。
ものの1〜2分で頼んだ物が来るので、その速さにルルーシュも驚き、感嘆のため息をついた。
「すごいな、スザク!もう料理が出てきた。普通はこんなに早く出ないのに」
素直に驚いて目を見開くルルーシュに、スザクは隣で微笑ましげに微笑む。
初めての体験に驚いて、瞳をくるくるさせる姿が何とも可愛い。
自分の中で普通になっていることだけれど、ルルーシュには違っているようで、新鮮そうにしている姿が箱入りの皇子様でどうしようもなく可愛い。
「スザク、もう食べても良いよな?」
「うん、あ、どんぶりの蓋は開けてね」
「ああ」
牛丼のどんぶりの蓋を開けて、ルルーシュはさらに驚いて、目をぱちくりする。
ご飯の上に肉が乗っていて、これはどうやって食べるのだろうか。