DREAM

□一目惚れ
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「えーいいってば!」
「よくない!先輩と話せるチャンスだよ!」
「うー…」
放課後、わたしは奈緒ちゃんになかば無理矢理体育館に連れられた。
「だってハズイじゃん!無理!」
「何しとんじゃお前ら」
体育館の扉の前でまごまごしてると同じクラスの夏目くんが話しかけてきた。
「あ、夏目くん!実は紅が…」
「ちょっとぉ!言わないでよ!」
奈緒はわたしの制止も聞かず、夏目くんに話してしまった。
わたしが千秋せんぱいに恋をしてることを…。
「なんじゃそんなことか。じゃったら遠慮なく入ればええじゃろ。」
そう言うと夏目くんは体育館の扉を開けてしまった。「ま、待って!まだ心の準備が…」
結局扉は開かれて…
「奈緒ちゅわぁぁん!」

千秋先輩は奈緒の姿に気がつくなり奈緒のところに飛んできた。
「ん?」
近くに来て、やっとわたしに気づいたようでわたしのことをじろじろ見つめていた。
「あのぅ…」
「君、何年何組?名前は?」
「あ…1の3の緋威紅です!」
「もしかして入部希望?!」「あ、いや…あの」
すごい質問攻め!てかあたし今千秋先輩と話してる!やばいカンドー!
「メルアド交換しよう!」突然言い出した先輩にわたしはすこし戸惑った。
(でもメルアド交換すれば先輩と話す機会も増えるし…)
結局わたしは、先輩とメルアドを交換した。
(わー!千秋先輩のメルアド!///)
嬉しくてついつい舞い上がってしまう。
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