DREAM
□悩殺彼女！〜ノーサツハニー！〜
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「紅！大丈夫か！？」
勢いよくドアを開ける。
紅は目を丸くして声をあげた。
「スモーカーさん…！」
彼女は俺のところに急いで駆け寄る。
「どうしたんですか？そんなに慌てて…」
「ケガしたって聞いたが大丈夫なのか？」
「え…あぁ、大丈夫ですよ！ちょっと擦りむいただけです。」
そう言って紅はひだりうでに貼られた白いガーゼを見せ、照れたように笑った。
「…ひゃっ…！」
俺が紅の体を引き寄せると小さく悲鳴を上げた。
「スモーカーさん…？」
そっと俺の服の裾をつかんで上目使いで見つめる紅が、
澄んだ声で俺の名前を呼ぶ紅が、
愛しくてたまらない。
「スモーカーさ……んっ」
俺は、紅のことばを遮ってキスをした。
強引に、そして深く。
限りなく甘いキスだった。
激しいキスに耐えられなくなったのか、紅は俺の胸を強くたたいた。
唇を離すと銀色の糸が二人を繋ぐ。
苦しそうに肩で息をする紅。
「ど…したん、ですか？」
「…なんでもねぇ。苦しかったろ？悪かったな。」
紅は小さく首を振った。
紅の潤んだ瞳が俺を捕らえる。
俺は見つめ返すことができずに反らしてしまう。
(あぶね〜！理性ぶっとびそうだった!!)
「スモーカーさん」
「ん？」
紅は少し間をおいて言った。
「大好き！」
今度は紅からキスをしてきて…。
顔を真っ赤にして笑う。
そのコトバに、その笑顔に、
俺はまた、いとも簡単に心臓を射ぬかれてしまうんだ。
悩殺彼女！〜ノーサツハニー！〜
(その笑顔は反則だろ！///)