短編

□職員会議
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職員会議


「あら、先生方、おはようございます。」


「蝶野先生、良いところに来られましたな。」


「今刈田先生と、近頃の生徒の教師に対する態度について話し合いをしていたところでしてね…。」


「まぁ…!」


「俺は獏良了という生徒に対し、もっともっと厳しくするべきだと思いますな…。」


「ほう…、理由は何ですかな?刈田先生。」


「おとなしい生徒と思っていましたが…。」


「まずはあのロンゲ!校則違反を注意したんだが…反省の色もないっ!そればかりか…!」


「刈田先生、教師にあるまじき言葉遣いになっておいででしてよ。オホホ。」


「こ、これは失礼…。獏良了は注意を無視した挙げ句、普段からは想像もつかない形相で俺に罰ゲームなどとふざけたことを…!教師に向かって村人Dと豪語するなど馬鹿にするも程がありましてな…。」


「村人D…?同じクラスの武藤遊戯も突然性格が変わることがありますな…。」


「獏良了も、武藤遊戯も普段は割りと大人しい生徒…。本性が現れたのでしょうね。」


「それに城之内克也…!武藤遊戯と共にこの私に…ハゲ岡などと…!!」


「鶴岡先生!真崎杏子も外せませんわ!いつも校則にケチを付ける危険分子!」


「全く、あのクラスは問題児ばかりですな…。」


「このような生徒には退学等の厳しい罰則が与えられるべきだ!」


「校則も更に厳しく!」


「……先生、あの…僕、移動教室なんですけど…。」


「む、武藤…!」


「廊下の真ん中で固まって話なんてされたら迷惑です!」


「真崎さん…!」


「いつも口五月蠅く言ってる校則はどうしたんだよ。廊下占領するのは校則どころか常識的にどーかと思うぜ。」


「じ、じ、城之内克也…!」


「皆〜、どうしたんだい…?」


「ヒッ…獏良了…!!先生方、俺はこれで……!」


「刈田先生!校則強化の話はまだ…!」


ぴしっ


「!…ちょ、ちょっと失礼しますわね…。お、オホ、オホホホ…。」


「先生方!」


「ハゲ岡、退けよ〜。」


「城之内…貴様ぁぁ!言い触らしたらただじゃおかんからな!くっそぉぉ!」


「何か変だったね…今日の先生…。」


「刈田先生、獏良君の顔見て逃げていったわ…。」


「なんでだろう…。」


「蝶野先生も最近よく顔押さえてどっか行っちゃうよね…。」


『…………。』


『…………。』






〜あとがき〜
刈田先生の一人称がイマイチ分からない…。
獏良がおとぼけさんです。(笑

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