短編2

□今年最後のparty night☆
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「オレはこのままでも構わないぜ?いっそ同じクッキーを二人で堪能しないか?」


「んなななな、なな何言ってるんだ君ってば!!」


そんなことしたらもっと大変な空気になっちゃう!

いや!違う!それ以前の問題でしょ!?ボク!!!


「…ぷくっ…。」


…今のって、吹き出す音?


「ぷくくっ…。」


「ふ、ふふふっ…。」


「ぶふっ…くくくく…!」


「え、あの、皆…?」


ボクともう一人のボクを除く4人が突然笑い出して、ボクの目は点になった。


「本っ当、仲良いよなぁ、お前ら。」


「見たかよ?あの遊戯の慌てっぷり!」


「〈遊戯〉君もさ、人前でソレを言わなくても〜。」


「今時、少女漫画でも無いわよ!その展開!」


げらげらげらと笑う皆に、ボクは顔が熱くなるのを感じた。


「ん?何か可笑しかったか?」


至極真っ当な表情で問いかけるもう一人のボクさえ、今の彼等には笑いの火種でしかないみたいで。


「ぎゃーっはっはっはっは!!」


「いてぇ!腹いてぇ!!」


「何で皆そんなに笑ってるの〜?あはははは!」


「獏良君もじゃな〜い!げらげら!」


ひーひー言いながら転げまわる皆に、ボク達は顔を見合わせた。


「な、なんだかよく分からないけど…。」


結果、オーライ、なのかなぁ…?


「オレ達の事は公認、ってことでいいのか?」


「や、それは違ッ!!」


「公認!公認だってよ!おい!」


「叩くなよ!城之内!腹痛ぇんだからよ!」


「遊戯もいつまで否定してんの〜!」


「照れ屋さんなんだよ〜!!」


ヘンテコな笑いの渦に呑み込まれて、ボク達のクリスマスは更けていった。

皆が笑い疲れて眠るまで、それぞれのプレゼント箱の中からジンジャーマンが微笑みを浮かべてボク等を見ていたんだ。


「最後に…!最後にヤケ食いしてやる!クソォォォォォオオ!!」


隣の部屋から響いたバクラ君の声に、笑いながら獏良君が蹴りを喰らわせに行く様子も、きっとジンジャーマンは見ていたんだろうなぁ…。






〜あとがき〜
こちらは2012年1月中旬までの期間限定フリーとなります。
花一つ葉二つからのお歳暮・お年賀としてでもお持ち帰りください(笑
二次配布等はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

もう…、あれですね、いつも通りオチが謎過ぎる(笑
彼等はきっと箸が転げても笑う年頃なんだ!うん!管理人は信じてます!
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