短編

□本日の決闘王
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「もう一人のボク、凄く眠かったんだって。夜遅くまでデッキの調整してたからだと思う。」


苦笑いをする遊戯と呆れ返る杏子と城之内。

調整をする為に夜更かしして本番でこれでは当然の反応である。


「一日中目が半開きだったんだ。見てるボクが心配で仕方無かったよ。」


「でも決勝戦以外は普通だったよな?」


一日中その状態だったと云う割りにはしっかり決闘していた遊戯。


「実はあれ…ボクなんだ。もう一人のボクって自信家だから真似するの大変だったんだよ。」


「えええっ!」


「…よく見れば今も髪が…。」


「うん、ワックスで固めたんだ。こんな風に初めて使うとは思わなかったんだけど…。」


てへっと笑う遊戯を見て2人が耳打ちをした。


「(ワックス無しであの髪型ってすげーよな〜。)」


「(私、ずっと遊戯はワックス愛用者だと思ってた。)」


「(俺も俺も!絶対●マードだと…。)」


「(私は●ャヅビー…。)」


「どうしたの2人とも。」


「い、いやなんでも無いぜ!もう一人の遊戯にちゃんと寝ろよって言っといてくれ。」


「そ、そうそう!睡眠不足はお肌の天敵よ!」


「うん、ありがとう!」


じゃっ、と手を上げて走り去る遊戯の前髪が夕日の光を受けて輝いていた。








〜あとがき〜
DM196話を見て思い付いた一作。
闇様が眠そうに見えて仕方が無い(笑
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