BOOK

□novel
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April fool
4月1日の出来事







「あのさぁ黒様…

もしかして今日何の日だか
…わかってない?」



「あ?…知るか」



ファイは自分が言った事をこの時だけは酷く後悔した。
そしてこの言い逃れ出来ない状況を切り抜ける術を模索するが、目の前の欲求漲る彼が真剣な眼差しを自分に注ぐものだから集中も出来ない。



「"好きにしていい"って言ったのはお前だろ」



「っだからそれは、今日が…」



「だから、知らねえ」



押し倒され、さらに脱がされ掛かったこの状態。

最早覚悟を決めるしかない

諦めを決意して固く瞳を閉じる。


しかし予想に反して
彼の手は自分の頭部に優しく触れたのだった。

そして額にキスを落とす



「え、あ、…くろぷー?」


「嘘だって。騙されてんなよ…今日が何の日かくらい知ってる」



そう言ってクスクス笑う彼。
恥ずかしさが混み上がり顔が熱くなる。言葉を発しようともそれは叶わなかった。



「う、うそつき!」



「今日は何の日だ?」



「っー…///」




まんまと手中にハマったファイ
何も言えずそのまま美味しく頂かれたとかなんとか。



**************
fin








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