それでも君を愛してる! 綱吉said.

□Duemilaotto Agosto 20 (mercolrdi)
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「はぁ…はぁ……は…あー……」


この城の周りは、廃墟のようになっていて、少し気味が悪いけど

誰もいないってスクアーロが言っていたから怖くない

とりあえず、飛び出してきちゃったけど……


「どうしよう」


そうだよ、これからどうしよう

持ってるものって言ったら、このシーツ一枚だけだし

服も無いのに、街なんかに出たらきっと身売りか何かに間違われる

それだけは避けたい

だからって、戻る気にもなれない

あそこには恭弥さんがいる


「……うわー…、馬鹿じゃん、俺」


一人で怒って、一人で飛び出して

ここはイタリアなんだ、知ってる人なんてそうそういないし、地理も知らない

ましてや、言葉すら伝わらない

やっぱり、戻るしかないのかな?


そのとき、近くに人の気配を感じた


「――――…っ!!」


ここら辺いったいには、誰も住んでいない

もちろん、浮浪民もいないって…

じゃぁ、この気配は…

なんだ

ドクン、って心臓が跳ねる

怖い、怖い怖い怖い


「―――す、けて…」


助けて、恭弥さん…

あぁでも、今恭弥さんに迷惑をかけるわけにはいかない

俺に付き合わせてしまって、俺の所為で、すごく忙しいのに…

これは、罰なのかな

怖い…怖いよ


「―――Chi e?」

「…っ」


知らない言葉だ…

当たり前か、ここはイタリアなんだから…

うわ…どうしよう


「おや…?」

「へ…?」

「これはこれは…沢田綱吉くんじゃないですか」


この、声は

まさか


「六道、骸……?」

「えぇそうです…お久しぶりですねぇ」


なんてこった、まさかこいつに逢うなんて

でも、なんでこんなところに…

軟禁されてるって…

でも…


「それにしても、どうしたんですか?こんなところで、そんな格好をして」

「〜〜っ」

「綱吉くん?」

「助かったぁー…」

「は?」


うん、知らない人とか、もしかいsたら敵対してるマフィアの人なんかよりは何倍も良い

それが骸だからって文句は言ってられない


「説明は後でするから…とりあえず、服何か無いですか

「………」


あ、呆れてるって言うか、驚いてるのかな?

うわー…固まってる


「む、骸ー?」

「ハァ…僕のじゃ少し大きいかと思いますが、昨日買った服が何着かありますから、これでも来てなさい」

「え、マジ?」


そういって差し出された紙袋の中には結構な種類の服

何でこんなに?ってくらいある

っていうか、軟禁生活してる人間がこんなに服買ってどうするんだろう

まぁいいけど

とりあえず、なんとか俺のサイズに近い服を見繕ってきる

その間、骸は壁に向かって何かしてた

壁と話…なわけないし

何してるんだろう


「なぁ、むく―――」

「とりあえず、それを着たらこの中へどうぞ、僕の軟禁されている部屋がありますから」

「え、あー…えぇ?!」


いきなり、扉が現れた!

なんだこれ、ゲームみたいだ!!


「…知らずにこんなところうろついていたんですか?」

「ゔ…」


そう、なんだけど

だって、骸の軟禁場所なんてあのリボーンが教えてくれるわけないし

きっと、俺から骸のこと遠ざけてたんだろうなって思う

骸は俺の身体を狙ってたし…


「仕様の無い人ですね本当に…」

「申し訳ない」

「とりあえず、この下です…扉の前には彼方のファミリーの人間が警備に当たってますから…」

「ボンゴレの…?」

「えぇ…」

「え、でもなんで骸外に出られんの?」

「それは中に入ってから説明しますよ」


着替え終わって、でもやっぱり大きいそれに骸が笑ってたけど、無視

下に下りるのには、暗証番号のついたエレベーターに乗らなきゃいけないみたい

やっぱり、厳重なんだなぁ…


「ちなみに、このエレベーターの暗証番号は、2744ですよ」

「へ?」

「どうしても、君にちなんだ物がいいと言って聞かなかったんですよ、門外顧問が」


父さん…!!


何やってんだあの親父は…

2744って、そんな、そのまんまじゃん!!

エレベーター内で投下されたその爆弾に、俺はo思わず前のめりになる

そのとき、腰に激痛が走った


「っ痛…」

「………まさかとは思いますが、彼方もですか?」

「へ…」

「あぁそういえば…見えてますね、首筋」

「え、嘘?!」

「どうやら僕達は、同じ穴の狢のようですね」

「え、それってどういう…」


チン、と渇いた電子音が響いて扉が開いた

警備の人が少し驚いてたみたいだけど…

多分、俺のこと知ってるんだろうな

直角90度でお辞儀された


「君、初めて見ますね?」

「はい!本日付で配属されました!」

「あぁなるほど…そうでしたか」


へー、骸、一応警備の人と話すんだ

ちょっと意外

 
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