それでも君を愛してる! ディーノsaid.
□Duemilaotto Agosto 24 (lunedi)
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目が覚めるのを、ずっとベッドの横にある椅子に座って祈るようにして待っていた
そうとう消耗しただろうから、いつ起きるかなんて分からないけど
でも…
「……ぁ?」
「気がついたか?」
「ここは…」
「お前の部屋だよ、心配したんだぜ?」
よかった、目が覚めた
このまま、もう目を覚まさなかったらどうしようって思ってた
だって、あの“骸”はもういないらしいから
いきなり、起き上がって骸がこっちを見た
「…聞いて、欲しいことがあります」
「ん?」
「……愛してます、ディーノ」
「っぇえ?!」
「五月蝿いですよ…」
突然骸の口から出た愛の言葉に、思わずたじろぐ
照れてるのか、頬が赤い
「僕に、愛を教えてくれたのは、彼方なんですよ」
あぁ…そうか
だから今まで、何にも言ってくれなかったんだ
「だから…愛してます」
「〜〜〜っ…ありがと、な…骸」
嬉しくてそのまま抱きしめる
顔を近づけて、目を閉じて、キスをした
照れ屋で、どうしようもなく意地っ張りだけで
それでも、お前を愛してるんだ
≫A domani...≫