†COMMEDIA†
□play
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「おはようございます!」
「おはよ、葉月」
=== 【戯曲】play ===
恭弥が長年住んでいたマンションをまるごと買い、日本にいるボンゴレの関係者が住んでいる
防犯設備の整ったこのマンションはなるほど恭弥が選ぶだけあって住みやすい
ここに住んでいるのは雲雀家ともう一つ…
「あ、獄寺くん…ごめんね待たせて」
「そんなことないっス、10代目」
「おはようございます、綱吉さん」
「おはよう葉月くん」
獄寺隼人とその息子、葉月
母親はあの三浦ハル
「それじゃぁ母さん、いってきます」
「うん、いってらっしゃい」
「行こう、葉月」
「うっす!」
並盛中の正規の制服ではない学ランを着て二人は走り出した
早く行かないと風紀委員の人たちに迷惑をかけてしまう
二人を見送って綱吉も靴を履く
「それじゃぁ…」
「…綱吉」
「恭弥さん…?」
背後から声をかけられて振り向く
そこにはTシャツにスラックス姿の恭弥
今日は休みなので支度はしていない
「エプロンつけたまま行く気?」
「……………あ」
「10代目…;;;」
「あ、あはは…ごめんなさい」
おっちょこちょいなところは治らず
恭弥はエプロンを受け取ると綱吉の額にキスを落とした
「いってらっしゃい、気をつけてね…獄寺も、綱吉のこと頼んだよ」
「いってきます、恭弥さん」
「命に代えてもお守りします、10代目」
そういうと二人は仕事へ向かう
恭弥はその後ろ姿が見えなくなると玄関の扉を閉める
「……さて、今日の夕飯何が良いかな」