それでも君を愛してる! 綱吉said.

□Duemilaotto Agosto 21 (giovedi)
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起きたとき、何でかしらないけどすごく虚しい気分になった







=== Duemilaotto Agosto 21 (giovedi) ===








「うー…」


ベッドからおりて、目をこすりながらリビングに行く

骸はソファーで寝るって言ってたし、ここにいるよね


「って…汚…!!!」


昨日まではすごく綺麗だったリビング

確かに、段ボールはたくさんあった気がするけど…

中身、全部、本って…


「ぁ…」


ソファーの上に、横たわってる影

胸の上に読み書けなんだろう本が、開いたままで伏せてある

それにしても…

無駄に顔だけは良いよなぁ…

綺麗って言うんだろうな

まぁ恭弥さんに比べたら…


「って、何考えてるんだよ…」


それにしても、この本…

勝手に動かしたら怒るだろうなぁ

読んだ本と読んでない本で分けてありそうだし


「今何時…、って…まだ8時」


自然と目が覚めてこの時間って珍しい…

休みの日とか、普通にお昼すぎまで寝てるのに

あ、そういえば俺、昨日シャワーとか浴びずに寝ちゃったよ

ここの使って平気かなぁ

その前に、服ないんだけどどうしよう

下着ないし

だいたい今だってノーパン…

うわ…このスラックス返せないよ


「どーしよー…どっかで服買うしかないかな…持ってきたのも少ないし…大体あるのは城だし」


あ、そういえば財布もあっちだ

何やってんの俺ー


「あーもー…俺の阿呆」

「Cretino...」

「へ…?」

「イタリア語で、阿呆を、Cretino.というんですよ…」

「へぇ…で、いつから起きて…?」

「綱吉くんが起きてきたあたりです」

「全部?!」

「君の独り言の多さに驚きですね」

「うわー!起きてるんだったら言えよ!」

誰も寝てるとは言ってません

「そうだけどさぁ!」


あぁもう、ホントこいつってなんでこうも屁理屈ばっかり…

性格が歪んでるって言うか

まぁ歪んでなかったら人殺しになんてならないだろうけどさぁ!!


「Buongiorno,Tsunayosi-kun?」

「う…ぼ、ぼんじょるの…」


昨日の会話の中で、俺がイタリア語の勉強もかねてこっちに来た事いったから

じゃぁ日常会話くらいなら使っていれば覚えるだろうってことで

なんか骸は適当にイタリア語を使うことにしたらしい

なんか無駄に厄介なことになったもんだ


「発音からしてダメダメですね、さすがダメツナと呼ばれているだけはありますよ
よくそれで大学に入れましたねぇ?僕なら諦めて日本からでることすらしないと思いますよ」

「そ、そこまで言わなくても…」

「言わないとわからない人間なんですから仕方ないでしょう?」

「申し訳ありません」

「はぁ…仕方ありませんね、服を買いに行くついでに、イタリア語の勉強を見てあげましょう」

「え、でも俺金持ってないよ」

「大丈夫です、ボンゴレからカードを預かってますからいくらだって使えます」

「うーわぁー」

「まぁまずは腹ごしらえですね、朝ごはんを作りましょう」

「冷蔵庫の中身少なかった気がするけど…」

「それは全部使ってしまって、買い物に行くときに買って帰れば良いんですよ」

「あぁなるほど」


そりゃそうだよなー

服買って、食材買って…

あー…あと5日、ここに厄介になろうかなぁ

どうせ、ボンゴレの敷地なんだし

ここなら多分、恭弥さんに見つからないっていうか

って…
 

「痛、痛い!なにすんだよいきなり!!」

「いえ、脳みそ入っているのか心配になりまして」

「入ってるよ!」

「それにしてはあまり使ってなさそうですけれど?」

「ほっとけ!」

「クフ…仕方ありませんね、とりあえずシャワー浴びてきてください
その間に朝食の準備をしておきます」

「わーありがとー」

「僕の小さくなった服でよろしければお貸ししますよ」

「小さくなったって言っても、どうせ俺には大きいだろうけど…」

「そうですねぇ…君、成長してなさそうに見えますし」

「う、五月蝿いなぁ…」


これでもちょっとずつ成長してるんだ

男は30歳まで身長伸びるって聞いたことあるし

まだまだこれから!
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