それでも君を愛してる! 恭弥said.
□Duemilaotto Agosto 18 (lunedi)
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僕は、いつも君を想って生きてきた
=== Duemilaotto Agosto 18 (lunedi) ===
「え…?イタリア?」
『そうだぞ。夏休みだしな、ツナのやつ大学で提出のレポートが終わらねぇだうだうだ言ってやがるからな…
だったら現地に来いっていう9代目からのプレゼントだぞ』
「そう…9代目から、ね」
『チケットが二つ届いてんだ、ツナが誰を選ぶかなんてたかが知れてるからな、一応準備しておけ』
「あぁ綱吉にはまだ何も言ってないわけね」
『あさって出発の便だからな、明日言って慌てさせてやろうと思ったんだぞ』
「まったく、君は本当に素晴らしいよ」
『それじゃぁ明日、ツナから連絡があると思うが俺から聞いたとか言うなよ』
「大丈夫だよ、そこら辺は任せて」
『そうか、じゃぁ1週間、ツナのこと頼むぞ、ヒバリ』
「うん…それじゃ」
ケータイの通話を切る音がして、ケータイを閉じる
電話の相手はいまだに赤ん坊のままの赤ん坊で、内容はあさってのことだった
まぁ、9代目から、なんていってるけど…
事実、赤ん坊が9代目に願い出たんだろうね
まったく、素直じゃない
「さて…1週間か」
荷物は多くない方がいい
必要なものは向こうでも変えるし、向こうにあるだろう
何せ、ボンゴレ本部なのだから
着替えは3つくらいでいいと思う
「綱吉は、そこまで頭回るかな」
明日、電話があったら言ってあげよう
きっと慌てていらないものまで持ってきそうだ
その代わりにパスポートだのなんだのを忘れてしまうような子だからね
ケータイをベッドサイドにおくと、クローゼットの中から旅行用鞄を取り出す
君とおそろいで買ったもの
いつか一緒に旅行をしようと言って…
「まさか、こんなに早く使うことになるなんてね」
苦笑しながらも、嬉しい気持ちでいる僕の表情はきっと緩んでいたに違いないね