それでも君を愛してる! 恭弥said.

□Duemilaotto Agosto 20 (mercolrdi)
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昨日あった事は、深く反省してる

でも君は、そうじゃないみたい




=== Duemilaotto Agosto 20 (mercolrdi) ===




「―――…、」


目を覚ます

いつもとは違う天井

あぁそうか…ここはイタリアだったっけ

ってことは、この腕の中に居るのは


「……綱吉」


腕の中で寝息をたて、胸を上下させているのは、愛しくて愛しくて堪らない僕の恋人

昨日の夕方にイタリアに着いて、夜、この城に着いた

慣れない飛行機で疲れてるのに、僕は……


「ごめん、ね」


無理をさせてしまった

もともと、誘ってきたのは向こうだけど

それでも、あんなにするなんて

ホント、僕まだまだ若いって事だよね

なんたって20だし…

綱吉は、まだ18

今年の10月に、19になるんだ


「……って、今はそんなことどうでもいいか」


まずは、綱吉が起きるのを待たなきゃいけないね

今は、朝の6時…か

日本は13時を回った頃だね

なんとか時差ぼけはしてないみたい

今のうちに、向こうと連絡取っておこうかな

ゆっくりとベッドから這い出て、スラックスをはく

別に外に出るわけじゃないから、上はいいかな

携帯電話を開いて、電話をかける

国際電話なんて、今時珍しくもなんとも無い


「…あぁ、草壁かい?…うん、こっちはまだ朝だよ…うん、現状の報告よろしくね
報告書は僕の末端に送っておいてくれる…うん、うん…わかってるよ、それじゃ」


短い会話の後、通話をきる

ホント、最後の一言は余計だよね

“沢田と二人っきりで羽目を外し過ぎないように気をつけてください”

とか

“それでも思いっきり楽しんできてください”

とか

どっちなんだよって話

気にかけてくれてるのは嬉しいけどさ

綱吉は、まだ起きる気配が無いし…

眠気覚ましに、先にシャワーでも浴びておこうかな

戻ってきたら、報告書を確認して…

綱吉が起きるまでに終わらせておかなきゃいけないね




 
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