それでも君を愛してる! 恭弥said.

□Duemilaotto Agosto 24 (lunedi)
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こんなことが、あっただなんて…

これが原因

なるほど、ね




=== Duemilaotto Agosto 24 (lunedi) ===





「この、本…」


どこの国の言葉なのか、分からない

イタリア語でもない

ましてや、英語でもラテン語でもフランス語でもドイツ語でもない

こんな文字の羅列は初めて目にする

でも…


「どこの国の物なのかなんて、分からないのに」


どうして、読めるんだろう

もしかして、これが昨日の夢に出てきたあの人の言っていた…


「面白い」


丸一日かけて掘り起こしたその書物は、年季が入っていて数十年、数百年と時がたっているのが分かる

しかも手書き

初代の文献なのだから、初代か、あるいはその守護者の誰かが書き記した物だろうね

まぁ、守護者の誰か、なんて…

きっとここの城の主だったという王のもの

この廃墟と化した街はきっとその王の納めていた小さな国なんだろうね

だから多分、この文字はその国の物だろう

僕が読めるってことは、強ち、骸のいう六道輪廻も馬鹿に出来ないね


「前世の記憶が、僕にこの文字を読ませているんだろうね」


何のために

この中に、いったい何があるというのか

出だしはこうだった…


―――この書物を読むことが出来る人間に、この事を託す…


そして僕は、まるで吸い込まれるようにその文面を読み出した





 
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