それでも君を愛してる! ディーノsaid.
□Duemilaotto Agosto 20 (mercolrdi)
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目が覚めると、腕の中にあったはずの温もりはどこにもなくて
置手紙もなにも無いまま、お前は…
=== Duemilaotto Agosto 20 (mercolrdi) ===
「ロマーリオ!骸のヤツみなかったか?!」
「あぁ?ボンゴレの霧の守護者なら、さっき車で出て行ったぜ、ボス」
「車ぁ?!…っぁあ!骸の車!ここに置きっぱなしの!」
「昨日どんだけ無理させたんだぁ?すっごい体調悪そうだったぜ」
「…っ、それは…まぁ、オレも反省してるけど…俺に何も言わずに出て行くこと無いのに…」
「文句を言うのも嫌だったのかもな」
「〜〜ロマぁー」
「情けない声出してんじゃねぇよ、ボス」
「あぁそうだ、伝言なら預かってるぜ」
「伝言?!」
「あー…言って良いのか、つか、オレの口からではとても…」
「じゃ、じゃぁ紙に書いて!」
「いや、それも…うーん……耳かせ、ボス」
な、なんだ?
どんな伝言なんだ?
周りを気にするって…え?
「“死ね”、ってさ」
「…………………」
あまりのショックに、そのままその場に倒れ付す
あぁ、そうだよな
ロマーリオの立場からオレにそんなこと言ったりしたら大問題だもんな…
「うおー…骸ぉ〜」
「自業自得だ、昨日サボった分の仕事をしてもらうぜ、ボス」
「っな!オレこのままじゃいられねぇよ!」
「今あいつんとこに行って、本当に殺されでもしたらどうするんだ」
「そんなこと…っ!」
「ボス…、いくらアンタがあいつのことを思っていようが、オレからしちゃぁあいつは復讐者にいるべき凶悪犯なんだぜ?」
「……それは」
「アンタはオレたちの大切なボスなんだ、もう少し自覚を持ってくれよ」
キャバッローネの、ボス
オレの立場からして、オレの身勝手でファミリーに危険があっちゃならねぇのは分かってる
骸が、昔犯してきた罪も、本来なら許されるべきものではない
それでも、骸はもう…
「とにかく、やつは軟禁場所に戻るらしい、逢いにいこうと思えばいつでもいけるんだ
今日は仕事してくれよ」
「…うん」
「…(なんでウチのボスは27にもなってこんなガキなんだか…)」
ロマーリオが何を思ってるのかなんとなく分かったけど
今の俺には何もいえなくて
とりあえず仕事を片付けていく
骸のことが気になって仕方が無かったけど…
今日、この仕事を全部終わらせて、明日…逢いに行こう
きっと今日行った所で何も答えてはくれないだろうし
中にも入れてはくれないだろうな…
とにかく、明日!
俺はもう、今日を捨てる
≫A domani...≫