復活CP小説
□ごめんねとありがとう
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『どうして、僕なんか…っ』
『君に死なれたら、困るんだよ』
『そんなの!僕だって同じです!!』
『は…ねぇ骸…』
震える手を一生懸命骸に伸ばす
その手をしっかりと握って骸は涙を流した
『僕は君を…きちんと、愛せてた?』
泣きそうな笑顔でそう呟く
その微笑がとても綺麗だと思ってしまう
『そんなの…そんなの!当たり前じゃないですか…っ』
『そ…、か』
『―――恭弥!』
『ありがとう、ごめんね、愛してるよ―――骸』
綺麗に微笑んで、骸の腕の中…恭弥は死んでいった
救援が到着したときにはそこに敵は一人も生きてはいなかった
死体の中心には全身返り血に染まった霧の守護者の姿
そしてぴくりとも動かない、雲の守護者の亡骸