Ghost The Cross U
□ピリオド
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* * * *
「ほら、座って。」
食堂に着くと、ブルはースッと一つのいすを引いてやり、
葵を座らせる。
研究員はブルーがあまりにも確りしているので、
仕事の残りをして来ると葵をブルーに任せ、
どこかへ行ってしまった。
「何食べる?」
己は椅子に座らず、葵の注文をとる。
「私Bコースの白魚のムニエル!!」
「僕はDコースのニッキを!!」
ブルーのすぐ後ろ。
否、どさくさに紛れてブルーに注文する二人の声。
「バーカ。誰がお前らのために持ってきてやるもんか。」
ブルーの肩の左右から顔を出した淳と捺に見えないよう、
正面を向いたまま舌を出した。
「【・・・Aコースの・・・日本食。】」
ポツリと呟く葵。
いつも少食の葵にとってその一言は、
いつものメンバー'Sを驚かせる。