Ｇｈｏｓｔ Ｔｈｅ Ｃｒｏｓｓ Ⅱ
□ピリオド
3ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
「あはははは。
了～解♪ご主人様☆」
ブルーは嬉しそうに笑うと、
食事を取りに行ってしまった。
「葵。私のこと覚えてる？」
笑顔でブルーを見送っていた淳はふいに葵に問う。
葵の記憶をデリートとして、
葵はすぐスペースへ行ってしまった。
改めてちゃんと話をするのはコレが始めて・・・。
「【・・・ＮＯ，０７２０？】」
＋ ＋ ＋ ＋
「【淳。】」
たった一度だけ直接私を呼んでくれたのは、
つい最近のあの日だけ。
＋ ＋ ＋ ＋
ブルーの行った先を見つめながら、
葵は答える。
淳の心の中で葵に対する気持ちが一気に遠ざかっていく気がした。
寂しさに似た悔しさ。
「うん。覚えててくれたんだ。」
（私今ちゃんと笑えてる？）
胸中で思い、私はそう答えるのがやっとだった・・・。
＊ ＊ ＊ ＊
ブルーが食事を持って帰ってきたので、
４人は一つのテーブルで食事をした。
淳とブルーがふざけ合い、
捺がそれを止め、葵はそれを傍観する。