偲遊記

□第七ノ刻 煙草の煙
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 霞がかった白の空間。

その先に立つ一人の男。

ゆっくりと振り返った男は大地と緑(リョク)の瞳(メ)を携えている。
彼の隣に立つのはまだ幼いが大切な私の一番弟子の・・・・

「―――っ!」

彼の名を呼ぼうとすると同時に漂ってきたタバコの煙に私はむせ返った。








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