千年の時を経て…



めぐりひて見しやそれとも分かぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな


君がための野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ


嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は いかにしきものとかは知る


もろともにあはれとえ山桜 花よりほかに知る人もなし


玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば ぶることの弱りもぞする


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