短編集
□姫
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「姫〜!!」
姫って呼ばれてるのは私、中島かんな
パパは学校の理事長でママはPTAの会長。
こんな家庭に生まれ育った私は、小さい頃から甘やかされてきた。
学校で嫌なことがあれば、パパやママがなんとかしてくれる。
だから小学生や中学生の時私に近付いてきた子たちはみんな、本当に私と友達になりたかった訳じゃない。
みんな権力目当て。
高2になった今は、そういうのは少し落ち着いてきたけどね。
親なんかに囚われないでもっと自由に遊んだりしたい。
だから私は憧れるの、自由な人に。
「中島さん、おはよう」
芽斗くん。彼には私にはない自由さがあるように見える。
「……ふん」
「なんだよー、朝から不機嫌な顔して」
私のダメなところは素直じゃないところ。誰にでもこんな反応しか出来ない。
特に…気になる人には。
「なっ何よ失礼ね!そんな顔してないわよ!」
「まぁいいけどね〜」
「っ…!」
私、ちゃんと笑えてるかな?
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おまけ
芽斗にアタックするかんな萌えるおっおっおっ