ヘタリア
□菊と桜の日
1ページ/4ページ
冬は寒いから好きじゃない
でも、真冬の中で1日だけ僕にとって特別な日があるんだ。
それは…僕の恋人、日本君の誕生日。
2月10日…
僕はフランシス君の家にいた
「…はぁ……」
「イヴァン、どうしたんだよ?ため息なんて付いてぇ〜…お兄さん、相談にのっちゃうよぉ〜♪」
「フラシンス君だったら菊君の誕生日、何あげる?」
フラシンス君は僕と日本君の関係を知っている。
「形が残る物がいいんじゃないか?」
「残る物…?」
「例えば、菊が日常的に使ってる物とか、欲しがってる物とかさ。」
僕は、はっとした。
日常的に使ってる物も欲しがってる物も、思い当たる節があった。
「ありがとうフラシンス君!!お陰で菊君へのプレゼント思いついたよ!」
「それは良かった。
早くプレゼント用意して、明日いい日にするんだぞ。」
「うん!」
僕はフラシンス君の家を飛び出した。