ヘタリア

□七夕の天の川
1ページ/1ページ

今日は…織姫と彦星が年に一度、会う事を許される日

私にとって、何時でもあの人に会える事に一番感謝する日でもあります。




-ガラッ-

誰かが菊の家の戸を開ける音がした。

「こんにちは、菊くん」

「あらイヴァンさん、どうぞ上がって下さい」

やってきたのは菊の恋人、イヴァンだった。

「菊くん、笹ってある?」

「ええ、ありますよ」

「僕も短冊書いてきたんだ、飾ってもいいかな?」

「どうぞ、是非飾ってください」

菊から満面の笑みがこぼれた

「後ね…皆が、何故か僕の家に短冊を送って来たんだけど、これも飾っていいかな?」

イヴァンは自分の短冊とは別に沢山の短冊を取り出した
「ふふふっ、今年はこう来ましたか…少し見てみましょうか」

「うん、そうだね」

二人は短冊の内容を読み始めた

-ルートとずっと一緒に居られますように☆ フェリシアーノ-

-フェリシアーノとずっと一緒に居られる事を願う ルート-

-ティノが幸せならそれでい… ベールヴァルト-

-平和が一番です ティノ-

-のんびり…気ままに…暮らしたい… ヘラクレス-

-ヘラクレスが素直になってほしいなぃ-

-アーサーを殴りたい フランシス-

-フランシスを殴りたい アーサー-

-若返りてぇある 王耀-

-つまり、俺がヒーローなんだぞー! アルフレッド-

二人は短冊を飾った

「菊くん、大好きだよ」

「私も、イヴァンさんが大好きです」

二人は抱き合った

今宵、天の川を越えて再開した織姫と彦星のように



-fin-

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ