ヘタリア
□七夕の天の川
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今日は…織姫と彦星が年に一度、会う事を許される日
私にとって、何時でもあの人に会える事に一番感謝する日でもあります。
-ガラッ-
誰かが菊の家の戸を開ける音がした。
「こんにちは、菊くん」
「あらイヴァンさん、どうぞ上がって下さい」
やってきたのは菊の恋人、イヴァンだった。
「菊くん、笹ってある?」
「ええ、ありますよ」
「僕も短冊書いてきたんだ、飾ってもいいかな?」
「どうぞ、是非飾ってください」
菊から満面の笑みがこぼれた
「後ね…皆が、何故か僕の家に短冊を送って来たんだけど、これも飾っていいかな?」
イヴァンは自分の短冊とは別に沢山の短冊を取り出した
「ふふふっ、今年はこう来ましたか…少し見てみましょうか」
「うん、そうだね」
二人は短冊の内容を読み始めた
-ルートとずっと一緒に居られますように☆ フェリシアーノ-
-フェリシアーノとずっと一緒に居られる事を願う ルート-
-ティノが幸せならそれでい… ベールヴァルト-
-平和が一番です ティノ-
-のんびり…気ままに…暮らしたい… ヘラクレス-
-ヘラクレスが素直になってほしいなぃ-
-アーサーを殴りたい フランシス-
-フランシスを殴りたい アーサー-
-若返りてぇある 王耀-
-つまり、俺がヒーローなんだぞー! アルフレッド-
二人は短冊を飾った
「菊くん、大好きだよ」
「私も、イヴァンさんが大好きです」
二人は抱き合った
今宵、天の川を越えて再開した織姫と彦星のように
-fin-