妖怪貴族

□四ノ舞 屋久島
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大輔一行は屋久島の上空にいた

「だいちゃん、屋久島はもうこの真下だよ」

植物一族の長・森奴は大輔に屋久島に着いた事を知らせた

「みんな、もうすぐだ」

大輔も付いてきた仲間に到着が近い事を知らせた

「母様は屋久島に行った事ある?」

桜丸は、母・つばきに問い掛けた

「あるわよ、桜丸が私のお腹の中にいる時に、桜丸がちゃんと生まれて来れるようにお参りに行ったのよ」

桜丸は、1年前に生まれた…
桜が咲く頃に生まれたので桜丸と名付けられたのだ

「桜丸って言う名前は、大輔様が付けて下さったのよ」
つばきは、優しい笑みを浮かべた

「哲は誰が付けたの?」

「哲っちゃんは浩輔様よ」

桜丸の名を付けた大輔に負けるまいと、浩輔も生まれた子豚に名前を付けたのだ

「蘭おばちゃんも屋久島に行ったの?」


「行ったわよ、私と蘭ちゃんは一緒に屋久島に行ったのよ」

屋久島は女性妖怪の安産祈願の名称なのだ

他にも屋久島には様々御利益があると全国各地から妖怪が集まってくるのだ

「妖力も蓄まりやすいから修行の場所にももってこいなのよ」


「じゃあ、大輔様の修行場にピッタリなんだね!!」

桜丸はニコッと笑った

「多分おじちいゃんは、その事を知ってるから森奴さんを呼んだんだと思うんだ」

「へぇ〜、判輔様って物知りなんだねぇ〜…って!!大輔様!!!いつの間に!?」

気が付くと、そこには大輔がいて、つばきと桜丸は驚いている様子だった


「最初からいたよ、上陸したから呼びに来たんだよ」


「わざわざありがとうございます大輔様…桜丸降りますよ」


「はーい」


大輔一向は屋久島に上陸した
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