夢の通い路

□残像残想残響
1ページ/4ページ



「……Ah〜、降ってきちまった」


俺は、そう呟いて木陰に腰掛けた。

雨はどんどん激しくなり、やみそうにない。


「……こいつぁ、unluckyもいいとこだな。なぁ?お前もそう思うだろ?」


そう呟いた俺の声は、雨の音にかき消された。


「……って、もういねぇんだっけか?」


慣れねぇ。


「……この俺が……必要だって言ったのによ……」


何で、いなくなったんだ。


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ